ホウ酸 木材防腐・防蟻処理材


ホウ酸防腐・防蟻処理の特徴

防蟻効果

シロアリはホウ酸を摂取すると細胞のホウ酸塩濃度が一定以上達すると、代謝がストップし餓死します。

様々な生物に有効です。(シロアリ、木材腐朽菌、キクイムシ、クロアリ、ゴキブリ)ホウ酸は海外からのカンザイシロアリの予防にも有効です。※1哺乳動物は腎臓があるため、尿で排泄することができます。※1.カンザイシロアリは窓、屋根から進入する場合がありますので、対策する場合は建物全部の木材のホウ酸処理が必要です。

防腐効果

木材腐朽菌やカビ菌の繁殖を抑制できます。

木造住宅の劣化の原因と言われる木材腐朽菌の被害から建物を守ります。

効果持続

ホウ酸は揮発しない無機物。

「ホウ酸」は木材に浸透して長期にわたり持続性を発揮します。合成殺虫剤のように5年以内の再処理は不要で経済的です。

安全

ホウ酸は揮発性がないため、吸入の危険性が無く、空気を汚したり、シックハウスの心配がありません。

合成殺虫剤(農薬)は、揮発性があるため、高気密住宅ではシックハウス症候群の一因とされています。ホウ酸は、人に対しては口に入っても腎臓で処理し尿で排泄できます。経口値致死量は食塩程度です。

ホウ酸は天然物です。アメリアカルフォルニア州や西トルコで発掘される「ホウ酸塩鉱物」を精製して作られます。

日本と海外のシロアリ対策の現状

木造住宅は、腐れとシロアリで劣化していきます。日本の一般的な防腐・防蟻対策は合成殺虫剤で処理されています。合成殺虫剤(農薬)は半減期が1年以上のものは日本では原則登録することができないため、2 ~ 5 年で75 ~ 100%消失する、効果の短いものを使うしかないのが現状です。また最近の農薬では、暴露に対しての配慮から半減期も短くなっています。これらのことより、合成殺虫剤で処理された木材は5年以内の再処理が必要です。しかし、壁の中の木材は石膏ボードや外壁材で覆われ、再処理が不可能。木部の腐れやシロアリ被害を招くおそれがあります。

海外では、木材防腐・防蟻処理はほとんどがホウ酸処理で行われている一方で日本の防腐・防蟻処理の合成殺虫剤のシェアは90%以上が現状です。

合成殺虫剤とホウ酸の比較

使用用途 使用方法 Directions for use

使用用途:シロアリ、キクイムシ、クロアリ、ゴキブリ / 木材腐朽菌、カビ菌 

1.処理溶液の作成方法

① 容量45L ほどの目盛り付きポリフロピレン製容器(バケツ等)を準備する。

②給湯器等から温水(40℃程度)を容器に注ぎ、水位を20L に合わせる。

③ ホウ酸防腐・防蟻材5.5kg を入れる。

④ プラスチック製湯かき棒や攪拌翼付き電動ドリル等でかき混ぜて溶解する。全体が水と同じくらい透明になったら溶解終了とみなす。

⑤ 水を加えて水位を30L にあわせ、よくかき混ぜる。(ボードディフェンスの場合は必要に応じて、添加剤250ml を加える)高温(およそ40℃超)で添加剤水溶液を加えると凝集することがあるので注意する。

2.処理の方法

木材の表面に 剤を吹付け、もしくは刷毛で塗布し、1 ㎡あたりの処理溶液使用 の標準は300ml とする。

3.処理対象部材

木材処理は、原則として1階部分の基礎天端から 1m 部分に使用されている木材を対象とする。但し1階の1m 以上や2階であっても水場廻り、結露等の理由により、蟻害及び腐朽のおそれのある場合は特記による。又、処理対象木材の木口、割れ、欠き込み、ほぞ孔、ボルト孔、仕口、継ぎ手、接合 、建築金物の取付箇所及び木材とコンクリート等が接する部分は特に入念な処理を行う。

①外壁が大璧造の場合は、基礎天端から1m 以内の外壁 分にある柱、間柱、筋かい及び下地板等を処理する。

②外壁が真壁造の場合は、基礎天端から1m 以内の外壁 分にある柱、間柱、筋かい等の見えがくれ部分を処理する。

③外壁が木 面材の場合は、基礎天端から1m 以内の部分にある構造用合板等の両面及び璧体内部の枠組材を処理する。

④浴室にあっては、軸組(下地板を含む)、天井下地板及び床組(床下地板、棍太掛を含む)を処理する。

⑤洗面所、便所、台所等の水掛りとなる場所は、基礎天端より1m までに含まれる軸組材の見えがくれ部分を処理する。

⑥鉄筋コンクリート造・補強コンクリートフロック造・組積造建築物は、1階間仕切軸組の下端より1mの高さ以内にある軸組材の木製造作部分を処理する。ただし、見え掛り部分を除く。

※施工する際は必ず施工マニュアルをご確認ください。

注意事項 Notes

◇ 調整した[ ボードディフェンス] 処理溶液は、夏季では数週 、冬季では数日で沈殿が発生することがあるので、調整した全量をその日のうちに使いきることが望ましい。余った処理溶液は、水廻り、床組み等の劣化しやすい 材に再塗布し、使い残しのないようにする。

◇ 処理溶液の調整に使用した用具は、水でよく洗って保管する。

◇ 施工に際しては、薬剤の流出、飛散防止に努める。

◇ 処理する所の近くに井戸や池等がある場合は、薬剤の剤型及び処理法を考慮して薬剤が流入・飛散しないよう注意する。

◇ 施工箇所が で濡れないように完全に養生すること。

◇ 処理後、雨などが当たりホウ酸の溶脱があるときは、木材表面が乾いてから再び処理を施すこと。

製品情報 Product

ホウ酸木材防腐・防蟻材

ボードディフェンス

■ 容量:22.68kg/ 袋・粉袋

■ 使用方法:5.5kg で30L の水溶液作成し噴霧または塗布

ホウ酸木材防腐・防蟻材

Tim-bor PCO

■ 容量:25kg/ 袋・粉袋

■ 使用方法:5.5kg で30L の水溶液作成し噴霧または塗布

■ 長期優良住宅対応・フラット35 対応

ボードディフェンス添加材

DSW-208BC

■ 容量:3.785L/ 缶

■ 使用方法:ボードディフェンス5.5kgに対し添加材250ml 混合

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